白内障
初期症状がない場合が多い白内障
初期症状がない場合が多い白内障白内障は、加齢などが原因でカメラのレンズのような役割を担う
「水晶体」が濁ることで視力が低下する病気です。
初期にはほとんど症状は現れませんが、進行すると「ものがかすんで見える」「光が眩しい」「一時的に近くが見えやすくなって、眼鏡が合わなくなる」などの症状が現れます。
白内障を放置すると健康寿命が短くなる!?
白内障を放置すると健康寿命が短くなる!?白内障を放置していると、視力が低下するだけでなく、生活の質(QOL)が大幅に侵されることが最近の論文で報告されています。そして白内障手術を受けると、よく見えるようになるだけでなく、それによって様々な身体機能の改善に繋がり、健康寿命が伸びることも証明されています。
白内障の放置、進行は健康を脅かすリスクが…
認知症のリスクが2.9倍
白内障で視力不良の方は、視力良好な方と比べて認知症のリスクが2.9倍高いとされています。※1
一方、白内障手術によって視力が良くなると、認知症になるリスクが大幅に下がると言われています。※2
- ※1 Fijiwara-kyo Eye study日本人データ
- ※1 Biores Open Acceaa, 2016
- ※2 Am J Ophthalmol 2008
転倒による骨折のリスクが高くなる
白内障を放置している方や、白内障に罹患しているのに眼科医療機関を受診せず、手術を受けていない方などは、転倒やそれに伴う骨盤骨折で長期間歩けなくなるリスクが高くなるとされています。※1
これに対して、白内障手術後は歩行速度が上がる(早く歩けるようになる)ことがわかっています。※2
- ※1 Ophthal. Physiol. Opt. 2005
- ※2 Asia-Pacific Journal of Ophthalmology 2014
- ※2 Scientific Reports 2015
身体活動性が低下する
白内障が進行するほど身体活動性が低下し、結果として高血圧、動脈硬化、高脂血症、肥満などを引き起こし、脳血管障害のリスクが上がるとされています。※1
一方、白内障手術を受けることで、睡眠時間や睡眠の質が改善して昼間の眠気がなくなるなど、多くの健康関連指数が上昇することがわかっています。※2
- ※1 ※Medicina (Kaunas) 2006
- ※2 REJUVENATION RESEARCH, 2013
- ※2 REJUVENATION RESEARCH, 2014
白内障になる原因は?
白内障の原因は様々ですが、最も多いのは加齢によるものです。年齢を重ねるにつれて、水晶体が白く濁って見えづらくなります。これを「加齢性白内障」と言います。その他、アトピー性皮膚炎や糖尿病などの全身疾患の合併症として起こるものや、母胎で風疹に感染して起こる先天性のもの(先天性白内障)などがあります。
こんな症状は白内障かもしれません
- ものがかすんで見える
- ものが二重三重に見える
- 視界に、モヤがかかっている
- 天気の良い日の屋外など、明るいところで眩しさを感じる
- 運転中、対向車のヘッドライトを眩しく感じる
- 一時的に近くが見えやすくなって、眼鏡が合わなくなる など
このような症状をお感じの時には、すでに白内障が進行している恐れがありますので、お早めに京都市南区の大内雅之アイクリニックまでご連絡ください。
視力が低下していなくても安心できない!?
通常の視力検査ではわからなくても、コントラストを変えた視力検査を行うと、視機能が落ちていることがわかる場合があります。
初期の白内障の場合、患者様ご本人が「見えづらい」「かすんで見える」と訴えても、視力は低下していないため、眼科で「問題ありません」と言われてしまうケースもあるようです。
京都市南区の大内雅之アイクリニックでは「コントラスト感度測定装置」を導入しています。
精度の高い検査、診察を行いますので、安心してご来院ください。
まずは検査を受けましょう!
白内障の進行状態を調べるために、視力・眼圧・屈折検査などの基本的な検査の後、水晶体の濁りの状態を調べる「細隙灯顕微鏡検査」、網膜の状態を調べる「眼底検査」、ケースに応じて、角膜表面の状態を正確に評価する「角膜形状解析」などを行います。
初期の白内障では、小さな自覚症状の変化を見過ごされている患者さんを多く経験します。少し異変を感じられましたら検査を受けにご来院ください。
白内障の治療方法は?
点眼治療
点眼治療点眼治療では症状を改善させたり、視力を回復させたりすることはできませんが、症例によっては進行が遅らせられることが、研究レベルですが報告されています。
日帰り白内障手術
日帰り白内障手術視力の低下により仕事に支障を来したり、お車が安全に運転できなかったりするなど、日常生活に不自由を感じるようになった場合には手術を検討します。
京都市南区・大内雅之アイクリニックでは、白内障手術2万件の症例経験と、多くの講演、論文実績を持つ院長が、術前に患者様と十分お話しさせていただき、その方のニーズに合った仕上がり(見え方)を目指します。