大川優介という方をご存じでしょうか。写真・カメラが趣味の人、映像編集に興味のある人なら誰でも知っている、その道では一番の人気者らしいのですが(すみません私は最初存じ上げませんでした)、先日、その方がICL手術をご希望でいらっしゃいました。
初回診察終了し、会計を終えて帰られてから、スタッフから、「今の人、有名人ですよ」
と言われて、Wikipediaなどを見て初めて知ったのですが、映像クリエーターとして、大変有名な方で、Canon, Sony, 車のTESLA、はては各種自治体のPRなど、テレビCMではなく、You Tubeを中心とした配信のPR映像を作られている、第一人者です。最初は「ハンサムな茶髪の兄ちゃん」の印象しかありませんでしたが、、、、
先日、その方が私のICL手術をご希望で、来院されました。有名クリエーターですから当然、東京を拠点に活動されている方で、またご職業柄、視覚は、我々眼科医と同じくらい大切な人が、わざわざ、京都の私の手術を求めていらっしゃったことに、まずは大変誇らしく感じました。もしかしたら、国内外、ロケに取材に飛び回っている方にとっては、自宅→東京某所も、東京→京都もあまり変わらないのかも知れません。
勿論、無事に手術も済み、今まで通り、いや今まで以上にアクティブに仕事をされているのですが、当然ご職業柄、今回のご自身の貴重な経験を一部始終、映像にして配信したい、と言うお申し出があったので、カメラマンの手術室入室を許可して、術前検査から、術後検査までをドキュメンタリー風に作られました。拝見しましたが、とっても感動的な仕上がりになっています。勿論、私も所々に登場します!
ICL手術を考えていらっしゃる方に、何よりも説得力のある映像資材です。
https://www.youtube.com/watch?v=zFxsBqIGoGk&t=575s
さて、本題はここからで、なぜ東京の有名人の彼が、私の手術を受けにいらっしゃったか。同じ時期に、京都府からの仕事の依頼もあって、京都ロケが多かったこともあるのですが、やはり今の若者、しかもあらゆる方向にアンテナを張っている情報強者と言える方は、病院選びだけでなく、全てのモノに、自分にとって最もメリットの高いものを選べる能力が、備わっているようです。我々世代とは大きく違うのを感じましたが、あれだけの成功者でも、毎回、とても軽装(初診時は短パン)でいらっしゃり、高額なブランドモノなど一切身につけていらっしゃいません。もちろん腕時計はApple watch。車は所有せず、いつもカーシェアリング。昔からのブランド、ネームバリュー、などこの人達には何の意味も無く、実益というかシンプルに良質なモノを選ぶのが日常の全てに根付いているようです。
その感覚で、私の手術を選んで頂けたことは、本当に良かったと思います。聞きますと、やはり学術的な業績や専門家内での指導的立場から、確かな技術を確認し、そして、ここがポイントだそうですが、それが現在on goingであること。つまり、「昔の名前で出ています」ではダメなそうです。
そういえば、テレビでよく見る、眼瞼下垂手術をした大物女性歌手、「ジャパーン」の永遠のアイドル男性歌手、「おーーーーーっと!」「掟破りの逆サソリ」など過激なプロレス実況から当代きってのMCになったあの人の顔の整形手術が、なんとも不自然な仕上がりになっていたのは、皆さんもお感じになったと思うのですが、なぜ、お金も人脈もありそうなあのような方々が、ああ言う手術になってしまったのか、彼らは、「権威」に治療を受けたがるからです。権威の先生も、on goingつまり、今も技術をup dateして本質的に先端を走っている権威なら良いのですが、肩書きだけは今も立派な人だと、やはり、10年前、15年前の先端技術で手術をされるのでしょう。今や、多くのクリニックレベルで、もっと洗練された美容手術が行われている現状からは、立ち後れてしまっている、でも周囲の誰もそれを指摘できない、と言う構図だと思います。
かく言う私も、一回り、二回り年下世代の眼科医から、追いつかれないよう、まだまだ努力してゆかなければいけないのは当然です。