最近、書店、コンビニエンスストアに行くと、魅力的なタイトルの本が沢山並んでいるのを、皆さんもよく目にされると思います。
これらの、所謂「名医本」には、本当に腕の良い医師、病院も紹介されています。
先週、私の所にも、多焦点眼内レンズの特集で、この「名医本」に紹介させて下さい、と郵便が来ました。
ところが何故か・・・・
一緒に入っているのが料金表。
紹介される大きさによって料金が変わります。2枚目の写真を拡大してご覧下さい。8分の1ページなら12万円、4分の1ページなら20万円、半ページなら40万円、丸々1ページ使って紹介してもらうと80万円、そして、カラーでインタビュー記事付き(よく見かけますよね)なら90万円。あらためて一枚目の写真の下の方、よく見ると「編集タイアップ 広告企画のご案内」ってハッキリと書いてありますね。
そう、これらは、全て広告なのです。つまり、お金を払った人が載せてもらえる本。ご存じでした? 勿論お金を払った本当の名医も掲載されています。
収益に繋がらない講演や教科書の執筆に時間を使う私には、こんな大金を払えませんので、お断りしました。
不景気になると、各メディアはスポンサー探しに苦労するようになりますが、こう言う時代には、比較的景気に左右されない医療の分野が目を付けられます。現在、病院紹介、医療紹介の本が、かつて無いほど書店に目立つのは、その為です。バブル景気の頃は、車、ファッション、ホテル、不動産関係などが、桁違いの大口スポンサーになるので、これらの企業と比べると規模が知れている医療機関など相手にされませんでした。
ここまでお読みになった皆さん、「名医本が信用できない?!」「せっかくお金を出して買ったのに!」とさぞ残念な思いをされている方もいらっしゃるかも知れません。
では、何を信用して医者、医療機関を選べば良いのか?
これについては、また別の機会に。